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電界 有限要素法 過渡応答

抵抗溶接のジュール熱解析事例

1.概要

抵抗溶接とは、2枚の母材(被溶接材料)を圧着しながらその間に電流を流し、その抵抗熱で金属を溶かして接合する工法です。
比較的薄い板(薄板板金)の接合に用いられています。

今回は下図のようなモデルを作成し、各電極に電位を設定して両電極間に電流を流しその時に簿材間で生じる発熱量(ジュール熱)を電界解析ソフトウェア F-VOLTで計算しました。

1-1.解析モデルの概要

今回解析しましたモデルの外観形状は図1の通りです。

抵抗溶接(ジュール熱)解析モデル外観

図1:ソリッドデータ外観図

電流分布/発熱分布の対称性を利用し、今回は図2のような二分の一モデルで解析しました。

抵抗溶接(ジュール熱)解析モデル外観

図2:解析モデル(1/2モデル)

1-2.解析仕様

物性条件

電気伝導率
電   極 1.0 x 108
被溶接材料 5.0 x 105

解析条件

図3のように、各電極に[10v]および[0v]をを設定しました。
正電極に印加する電圧は、図4のグラフのように時間的に変化するものとします。

抵抗溶接(ジュール熱)解析 電位設定

図3:電位設定図
抵抗溶接(ジュール熱)解析 電位設定

図4:正電極電位の時間変化

2.解析結果

2.1 発熱密度コンター図(電圧印加後0.05秒)

抵抗溶接(ジュール熱)解析 発熱密度

図5:発熱密度コンター図(電圧印加0.05秒後)

2.2 発熱密度コンター図(電圧印加後0.3秒)

抵抗溶接(ジュール熱)解析 発熱密度

図6:発熱密度コンター図(電圧印加0.3秒後)

抵抗溶接(ジュール熱)解析 発熱密度

図7:発熱密度コンター図(アニメーション)

この解析は電界解析ソフトウェア F-VOLT で行いました。 F-VOLT について詳しくはこちらへ

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