ボイスコイルモータの電磁力解析事例
ボイスコイルモータのローレンツ力解析
フレミングの左手の法則により、磁界中のコイルに通電すると、磁束と電流の作用で電磁力が発生します。
電流の方向を逆にすると推力は逆方向となり、負荷を逆方向に駆動します。
ラウドスピーカーと同じ原理で、電気シグナルを機械運動(往復運動)に変換します。
鉄芯が動くソレノイドと異なり、可動部がコイルで軽量のため、高加速的に動作できます。
磁石が作る磁界中でコイルのみが動く、可動コイル型(ムービングコイル型)ボイスコイルモータ(VCM)の電磁力解析を行ないました。
解析テーマ :ローレンツ力解析 (静解析)
解析内容 :ボイスコイルモータ (VCM ) の3次元電磁力解析を行い、ヨーク部分の磁束密度分布と、コイルの電流に生じる電磁力
(ローレンツ力) を求めました。
解析ツール : 磁界解析ソフトウェア F-MAG
解析モデル : 解析を行なうボイスコイルモータ (VCM ) は、下図のように、マグネット、コイル、ヨークで構成されています。
物性
計算に使用した各物性は、以下のような値としました。
*空 気 : 比透磁率 1.0
*コ イ ル : 比透磁率 1.0
*マ グ ネ ッ ト : 比透磁率 1.0
*ヨ ー ク (SPCC) : 非線形磁化特性
・ ヨーク(SPCC)の非線形磁化特性につきましては、下図のようなBH特性を使用しました。
荷 重
マグネットの残留磁化: 1 x 106 (A/m)
コイルの電流値:70AT
F-MAG:ソリッドデータの読み込み
F-MAG:空気ソリッドデータの作成
F-MAG:1/2モデル化
F-MAG:各部材の物性定義
F-MAG:メッシュモデル作成
F-MAG:磁石への磁化入力
F-MAG:コイルへの電流入力
F-MAG:計算実行/終了
磁束密度分布コンター図
コイルに生じる電磁力(ローレンツ力)分布
この解析は磁界解析ソフトウェア F-MAG で行いました。
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