除電装置の電界分布解析事例

イオンを発生させる高圧電極部の電界解析

解析テーマ ： 除電装置の電界分布の評価解析 (イオンを発生させる高圧電極部の電界解析)

解析概要 ： 「静電気を帯びたもの」を「電気的に中性な状態」にする装置が除電器です。

今回は電圧印加式除電器のモデルとして、棒状の電極針を２列に配置し、各々に高電圧を印加してイオンが発生する電極部を模擬しました。
下図の解析モデルのように、一方には+6kV、もう一方には-5kVの直流電圧を印加しました。
針先は使用開始時には先端が鋭く尖っていますが、しばらく使用していると、プラス側の針だけ少しずつ磨耗します。
使用開始時と使用後針先が磨耗した場合の２ケースで電界解析を行なってみました。

解析ツール ：電界解析ソフトウェア F-VOLT

解析モデル概要

物 性

	比誘電率
ＦＲＰ	4.0
エポキシ樹脂	3.0
電極針	1.0
空　気	1.0

電位の設定

①：電極針先端部分の形状：通常状態の場合の解析

②：電極針先端部分の形状：少し摩耗した状態の解析

解析結果

電位分布コンター図 (単位：V)

電界分布コンター図 (単位：V/m)

時間経過後プラス側電極針先端部分が少し磨耗した状態を前提として解析

この評価解析は電界解析ソフトウェア F-VOLT で行いました。

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